多趣味なHamaken(@BonGreen_art)です。趣味の一つに陶芸があり、それをビオトープに活用していこうと思います。
↓の記事は前回、姫睡蓮ヘルボラを植える時に使用した植木鉢も陶芸で作った作品です。
今回はビオトープに設置してあるポンプが吸い上げた水を滝のように流す容器を作り、さらに水草を同時にセット出来るよう形作っていきます。(流れるビオトープづくりのお話)
形成
今回、陶芸で使用する粘土はグレー土です。それをとりあえず適当に器状に形作っていきます。この辺は幼少期の泥んこ遊びの要領です。
さらにここから手を加えていきます。水草を植えるゾーンとポンプから汲み上げた水を溜めるゾーンを分けていきます。完全に分けると水が行き渡らず水草が生育出来ないので少しスリットを入れました。そして、水が排出される口を付け貫通させます。
↑水の流れはこんな感じをイメージしてます。水草ゾーンから土が流出してビオトープまで流れると嫌なのでスリット部分にネット設置かポットごとそこにセットするか悩んでいます。
あまり構想を練らずに突っ走ったので少々歪な形になっていきます…
これが正面から見た状態てす。高さが不揃いなのは味ってことで笑
とりあえずこれで原型は出来たのであとは自然乾燥です。急激に乾燥させるとひび割れの原因になるそうで軽くビニールにくるんで数日放置。空いた時間に滝付き植木鉢の滝側の蓋を急きょ作りこれも自然乾燥。
素焼き&本焼き
乾燥したので軽く表面を紙やすりで整えます。内側には適当に切り込みを入れてバクテリアが住みやすい様に表面積を確保しています。内側は基本見えないのでそのままで。そして、電気釜に投入し一回目の焼き(素焼き)で固めます ※約700℃
今回、作品を作るときに出た粘土端材でちょっとしたモノも作ってみましたがそれはまた別の投稿で。
素焼きが終わるといよいよ「釉薬」付けです。素焼き状態ではただ粘土を焼き固めた物なので吸水性は抜群、しかし水は抜けていくので釉薬を塗ります。釉薬を塗り、本焼きする事で焼き物表面がガラス質でコーティングされ水が透過しなくなります。
釉薬を塗る箇所ですが悩みました。釉薬を器の内側か外側か内外両方に塗るかです。ビオトープなので水が抜けるのは一大事なので最低でもどちらかの面には釉薬を塗らなくてはいけません。
釉薬を付けず素の状態は土器のような物なので表面に小さな凹凸や穴がありそこがバクテリアの住処になるのではと思いました。水が触れる内側を釉薬でガラスコーティングするとバクテリアの住処が減るのでは??とふと思いました。この辺は科学的根拠はないです、直感ですね。
ということで内側に釉薬は塗らず外側に釉薬を塗っていきます。使用した釉薬は黄瀬戸です。分厚く塗らないのがコツ。そして電気釜へGO。いよいよ本焼きです(1300℃以上)
↑これが本焼き後。本焼きが終わるとかなり色が変わってきますね。ここでやっとグレー土らしい色が出てきます。周りはきれいにガラスコーティングされています。ただ裏側に危険そうな亀裂が発生しました。
陶芸作品の亀裂補修
水漏れが心配だったので急遽、亀裂補修を行います。
亀裂周囲をマスキングテープで覆います。そして亀裂にエポキシ系ボンドを塗ります。この時に出来るだけ亀裂内に詰め込むように。これで一晩寝かし、乾いたことを確認してテープを剥がしました。違和感なくきれいに亀裂は埋めれたのでおそらくここからの水漏れはないでしょう・・・。
漏水チェックです。容器に水を入れて数時間様子見です。水が減っていなければ作品として成功です。ここでは特に水漏れも確認できなかったので合格です!下のコンクリも濡れてなかったので水漏れは無しということで!
完成!
ついにビオトープと合体です!こちらで紹介したビオトープのホース先を設置。
想像していたより水の勢いがありました(汗)
今まで以上に庭に水の音が響き渡るようになっています。とりあえず、水は問題なく循環しているので大成功♪自分が作った陶芸作品をビオトープに使うのは楽しいですね。また時間がある時に今回の作成中に気が付いた点を改良していきたいですね。
後日談
陶芸作品は、最初の粘土状態より焼きあがると収縮します。なので出来上がりはやや容量が少ないかなと思いました。なので作る際は少し大きめに作るといいかもしれません。
あと容器の高さは均等に揃えた方が見栄えもいいですし、水が溢れることもなくなります。
1年使用してみて思ったことは湿度の高い日?は結露が発生していますね。中には水が流れていて表面はガラス質なので当然といえば当然ですが、気になる方はこの作品はオススメしません。ビオトープなので外で使っているので自分は無視です。