ビオトープのお掃除メンテナンスも兼ねて生体確認をしてみる。夏の水温上昇で腐る前に

長年の汚れが溜まったビオトープ ビオトープ

40℃近い気温が当たり前になってきた最近の夏、暑いのは人間だけでなく、ビオトープの水草やメダカなどの生物も同じで影響を受けます。

出来る限り人間の手入れ不要のビオトープが理想ですが、自然とは違い限られた水量なのでどうしても手入れの必要性が出てきます。今回は立ち上げて1年物のビオトープのお手入れ&生存生物の確認をしていきます。

◎流れのある循環型ビオトープづくりの話

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我がビオトープ内を汚しているもの

なんといっても生物が出すフンですね。それと食べ残し。生き物を飼っていると避けられないのがフン問題。しかし、これはバクテリアを定着させることによりある程度解決もしくは改善できます。バクテリアが分解してくれますがあくまで分解、フンや食べ残しなどの有機物をより無害な別の形に変えてくれるだけで水槽内に溜まっていきます。最終的にはふわふわした泥のようなもの(デトリタス)として溜まっていきます。

次が落ち葉です。ビオトープは外につくっているため、庭木からの落ち葉がどうしても入り込んでしまいます。同時に小さな虫なども転げ落ちてますね。これらは生物のエサになったりするのですがどうしてもそこに溜まっていきます。

いざ!メンテナンス!

ビオトープから取り除いた物
取り出した水草や植木鉢

まずはビオトープに設置してある水草や植木鉢、オブジェクトを取り除きます。清掃の邪魔になりますからね!

早くも生体を確認出来ました!ヒメタニシの稚貝です!1年前に立ち上げた時は親貝数匹を入れてたのですがしっかり繁殖が行われてますね。実はヒメタニシはビオトープ内を奇麗にしてくれるお掃除屋さんなので大切に丁重に扱いましょう!

ヒメタニシがグリーンウォーターを奇麗に!

ヒメタニシの稚貝

中のものを取り除いたので次はどんどん水を抜いて行きます。この時の水はそのまま捨てずにバケツに移し替えして保管します。掃除が終わり新たな水を入れると元の水と性質(温度やpHなど)が違うたメダカの負担になるためです。半分から三分の一は元の水、残りは新しいきれいな水を足す感じで行きます。

ビオトープの水抜きスタート
柄杓で水抜き

メダカをすくわないように慎重に柄杓で水を抜いていきます。メダカはよく柄杓に入ってきますので注意です!この時点でかなりのゴミと藻が底に溜まっているのが確認できますね。また側面にはコケがびっしりです。容器が緑色なのですこし目立ちませんがヌメッと発生しています。

水を抜いたビオトープ
水位が低くなったビオトープ

かなり水位が低くなるまで水を抜きました。40リットル容器なので少し苦労しましたがここまで水位を低くすると生体は確認しやすいですね。またゴミや藻もしっかり確認しやすいです。ヒメタニシとミナミヌマエビがゴロゴロといます。メダカより数が多いという(笑)

次はスポイトとピンセットを駆使して底に溜まったゴミや藻を回収します。

スポイドで底に溜まったゴミを吸い出す
スポイトで溜まったゴミを吸引中

濁った水がぐんぐん吸えます!当然藻も絡まってくるのでその都度取り除きます。

ビオトープ内に発生した藻
ピンセットで藻をつまみ出す

糸状の藻がたくさん底に溜まっています。スポイトに詰まるのでピンセットで回収です。これはアオミドロ?アオサノリの天ぷらにしたいと一瞬思いましたがそのままポイ!(笑)地味にミナミヌマエビの隠れ家やエサになってたので微妙に残して他は切除。

ビオトープに沈殿していたヘドロ
回収したヘドロと藻

今回、スポイトとピンセットで取ったゴミと藻、ヘドロです。ほんの少し揺らしただけで舞い上がるフワフワの泥。これはしっかりバクテリアが分解してくれてますね。あと今回回収したもので多かったのがヒメタニシの死んだ貝殻ですね。結構な数が死んでました( ノД`)。ただ立ち上げ当初からは劇的に数を増やしていたので、環境というよりは寿命でしょうかね?あと余談ですがかなりの数のダンゴムシが沈んでました・・・もちろん取り除きましたがなぜ???

ビオトープの掃除ビフォーアフター
ビフォーアフター

掃除の前後で見てみるとかなり泥や落ち葉を取り除けたのが分かります。ビオトープ内はスッキリしました。

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自分が使っているスポイドはこちらですが、自分の飼育しているビオトープの水深に合わせてスポイドの長さを選ぶといいと思います。手が濡れなくて済みますよ

次にビオトープで生きている生物確認ですが、

角に逃げてきたヒメタニシとミナミヌマエビ
ヒメタニシとミナミヌマエビ

ビオトープの支配者であるメダカは当然として、大量のミナミヌマエビとヒメタニシが確認できました。立ち上げ当初は数匹しか入れていなかったのに・・・。恐るべし繁殖能力。ミナミヌマエビもヒメタニシもコケや食べ残し、生物の死骸なども食べてくれるのでビオトープのお掃除部隊です。しかし、この一年でこんな大群を作るとは・・・。

逆にメダカが立ち上げ当初より減少していることは気になりました。赤やラメ入り、青みがったメダカはほぼ壊滅。これはやや問題点ですが、まだまだメダカはいるのでひとまず放置。

追記後にヤゴを確認できました。おそらく捕食された可能性ありますね

今回取り除いたコケや藻はビオトープ内で立体的に育っているものだけです。側面や底面に薄く生えているコケは駆除対象外としました。理由は簡単に取れないってのもあるのですが、ミナミヌマエビやヒメタニシのエサですし、少し見た目が悪いだけで生体の移動の妨げにならないためです。

あとは植木鉢や水草を元に戻し水を入れていきます。まず最初に取り除いた元の水を入れます。そして足りない分はカルキが抜いてある新しい水を入れると完成!

水道水はカルキが含まれていますので、そのまま入れるのは避けた方がいいです。バクテリアなどが死滅する可能性があります。

カルキの抜き方は数日程、日の当たる場所に水を汲んでおいておくと勝手に抜けます。すぐに欲しい場合はホームセンターやペットショップで売ってあるカルキ抜きを使えばOK!

ビオトープに入れていた岩やろ過材を洗う時も注意が必要です。そのまま水道水で洗うと表面についたバクテリアが死滅します。バクテリアはビオトープ内で大事な分解という働きをしますので殺さない方がいいですね。

水質浄化作用を持つ蛎殻の掃除
ろ過材を洗浄中

元々入っていた水をバケツに溜めてろ過材なんかを洗っています。これはダイソーで売ってた蛎殻です。

おわり

これできれいなビオトープが取り戻せました!!!基本的に1年前と比べて劇的に生物数が増えていたので悪い環境ではないと思います。

夏は水温が高くなるので、食べ残しや枯れた水草、フン、死骸などが腐りやすくなります。水質汚染の原因なのでできるだけこまめに取り除くときれいなビオトープが維持できると思います!

◎流れのあるビオトープづくりのお話

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