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【BGG計画】住宅工事で芝生の上に「足場」が建ったら?想定されるダメージと、絶対に行うべき回復プロセス(シミュレーション)

アイ工務店の設計ミス BGG計画

3月に植え付けた芝生「ナルオターフ」。順調に育っております。梅雨も明け、夏の強い日差しを浴びて最高の仕上がりになってきました。水はけと通気性を計算し尽くしたオリジナルブレンドの床土のおかげで、根張りも抜群。深く土づくりした甲斐もあってか、連日の真夏日でも芝生に水切れサインは出ていません。

芝刈り機で刈った様子
芝刈りで葉の高さが揃っている

こちらは先日、芝刈り直後の仕上がり。こちらの記事で紹介した芝刈り機でカット後の様子。 (刈り高1.25 cm)

さて、家づくりや外構等についてはサブブログ「みどりの多い街より家づくり」で発信していますが、今日は少し視点を変えて「住宅のメンテナンスと芝生の両立」について考察してみたいと思います。

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家を長く維持していく中では、将来的な外壁塗装や、あるいは予期せぬ修繕などで「庭に足場を組む」という事態が起こり得ます。 実は現在、我が家はちょっと全国的にも珍しい住宅トラブルに見舞われており、大切に育てている芝生の上に足場を立てる必要が出てきそうなので、今回のブログを書きました。(詳しい内容はサブブログの住宅トラブルカテゴリへ)

本題に戻ります。 手塩にかけて育てた芝生の上に、重い鉄の足場が建ち、長期間家全体がシートで覆われた場合、芝生にはどのような危機が訪れるのか! 今日はそのメカニズムと、具体的な防衛策・回復プロセスを考えてみました。

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1. 最大の敵は「踏圧」による土壌の物理的破壊

足場の支柱(ジャッキベース)による荷重と、職人さんの行き来による踏圧は、芝生にとって致命傷になり得ます。 芝生が健康に育つためには、土の中に空気と水が通る隙間(気相・液相)が必要です。強い圧力がかかると、せっかくオリジナル配合でふかふかに作った土の構造が破壊され、カチカチの酸欠状態に陥ります。根が呼吸できなくなると、芝生は急速に衰退します。

【対策】

  • コンパネ(合板)やプラシキによる徹底的な荷重分散は必須。絶対に直接ベースを置いてはいけません。
  • 作業員の動線にも養生ボードを敷き、芝生への直接的なダメージを回避します。
  • 作業員の移動ルートを制限し、芝生の上を直接歩かせないようにします。

芝生にかかる重さは分散できても、芝生の上に足場が立つことに変わりはありません。期間にもよりますが、足場のベース下は完全に日光が遮られるため、最悪の場合は枯れることになるでしょう。

2. メッシュシートによる「日照不足」と「徒長」

日本芝は非常に日光を好む植物です。足場と一緒に飛散防止用の養生シートが張られると、庭は長期間日陰になります。 光合成が十分にできなくなった芝生は、少ない光を求めて上へ上へとひょろ長く伸びる「徒長(とちょう)」を起こします。徒長した芝は組織が軟弱になり、病気や害虫への抵抗力が著しく低下してしまいます。

3. 風通しの悪化による「蒸れ」と「病気」の発生

足場とシートに囲まれることで、庭の風通しは極端に悪化します。 そこに日照不足が重なると、土壌の表面が常に湿った状態になり、藻や苔が発生しやすくなります。さらに恐ろしいのは、カーブラリア葉枯病やラージパッチなどの糸状菌(カビ)による病気です。一度発症すると、あっという間にパッチ状に枯れ込んでしまいます。 我が家の芝も梅雨時期にサビ病をはじめ、かなりの病害が発生したため、足場による環境悪化の影響は無視できないはずです。

もし足場が外れたら?絶対にやるべき「回復プロセス」

どんなに養生しても、長期間の足場設置によるダメージはゼロにはできません。足場解体後は、芝生を「集中治療室」から出すような気持ちで、以下のリハビリ作業を行う必要があります。

  1. 徹底的なエアレーション(コアリング) 踏み固められた土壌を物理的に改善します。タイン(穴あけ器)を使って古い土ごとプラグを抜き取り、土の中に新鮮な空気を送り込みます。ダメージが大きい場所は、通常よりも密に穴を開ける必要があります。
  2. 高品質な目土(目砂)のすり込み 抜いた穴に、水はけの良い新しい目土(または川砂)をすり込みます。これにより土壌の透水性が回復し、新しい根の発育を促します。
  3. 活力剤と液肥による栄養補給 根が弱っている状態なので、固形肥料は焼けを起こすリスクがあります。まずはメネデールなどの活力剤で根の回復を促し、即効性のある液体肥料で葉の緑度を取り戻していきます。
  4. 殺菌剤の予防散布 風通しが悪かった期間のストレスで病気の予備軍が潜んでいる可能性が高いため、予防的に殺菌剤を散布しておくのが安心です。
  5. ストック芝生の用意 補修用の芝生をあらかじめ用意しておき、傷んだり枯れたりした箇所と張り替えます。

まとめ

「たかが足場」と思うかもしれませんが、芝生にとっては生死に関わる大事件です。 将来、もし業者さんが工事に入ることになった場合は、「この庭は土壌から作り込んでいるため、適当な養生では原状回復に膨大なコストと手間(エアレーションや土壌改良)がかかる」ということを事前にしっかりと協議する必要がありますね。

何事もなく、この青々としたBGGプロジェクトの芝生を維持できるのが一番ですが、備えあれば憂いなしです!

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