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【遮熱・断熱】倉庫が暑い、熱い鉄筋倉庫について考える

遮熱シート50m巻きを3本 工房日記

倉庫に電気は通り、屋根も新調し雨漏りはなくなりました。これでひと通り倉庫内での作業が活発に….となるところでしたが季節は夏、気温も湿度も高いく、鉄筋・鉄板1枚の倉庫。

断熱材もなく、窓もないので風も入りません。灼熱です。対策を取らねば・・・

→倉庫に電気がやってきた話

→倉庫の屋根を張り替えた話

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遮熱!断熱!!

倉庫やガレージ、家、部屋などなど人がいる場所が暑いとそこでの滞在が不愉快ですよね。暑さ対策といえば思い浮かぶ言葉は断熱。言葉通り熱を断つ断熱材を使いますね~。次に聞くのが遮熱。言葉通り熱を遮る。遮るというよりは反射って方が適してそうですが、、、。これは遮熱材を使います。

先に答えを言います。まず、建物内の暑さ対策をするなら1に遮熱、2に遮熱、3に遮熱…と5番目にやっと断熱が来るくらい遮熱は大切です。もちろん遮熱だけでは不十分で断熱も大切ですがまずは遮熱から対策をお勧めします!次に断熱です。

まず遮熱を計画してみてください!

皆さん、インターネットで「熱の移動」や「遮熱・断熱」等のフレーズで検索すると出てくると思いますが熱移動の大半は遮熱対策が有効です。(BonGreen・ハマケン調べ)

今回はあっっっつい灼熱倉庫の遮熱断熱について考えてみました。

一切断熱材も遮熱材も入っていない倉庫の現状と対策をまとめます。

倉庫温度測定

7月末の時点ですが、14時過ぎの倉庫内の温度は36℃台。人類の体温と同じですね。これでは体から熱が逃げませんね。

倉庫内の温度計
倉庫内の気温

ついでに屋根付近は38℃台、しかもほぼ39℃に差し掛かろうとしている状態です。これでは周りの空気によって体が温められる状態に。

天井付近の温度計
屋根付近の気温

なんと倉庫内で2℃以上も差があります。たしかに計測するときに脚立に上ると、顔で熱気を感じ取れました。ガルバリウム製の屋根から熱波がジンジンと伝わっていますね。

壁や鉄筋を触ってみると温かいです!さすが金属、熱伝導率が高いですね。太陽をたっぷりと浴びてポカポカ、いやアッチッチになった屋根や外壁の熱が中まで伝わっています。

熱の侵入元

昔、小学校か中学校の理科で習ったような気がしますが熱の移動には主に3つ!熱伝導、対流、熱放射(熱輻射)です。我が倉庫は見事に全てを満たしています。

熱伝導

熱伝導とは熱が物質を伝わっていく現象です。この時、熱は温かい方から低い方へ移動します。火にかけているお鍋を触ると熱いのは熱伝導ですね。

倉庫では屋根や外壁が太陽で熱せられ、その熱が倉庫内の鉄筋にまで熱が伝わっています。だから鉄筋を触ると温かい。

考えた対策

外壁と屋根は倉庫内の鉄筋に固定されているので解決するには・・・。そもそも外壁・屋根が熱くならなければいい!です。つまり倉庫外に遮熱塗料を塗るサンシェードをかける等で倉庫に降りかかる太陽エネルギーをシャットアウトすることで出来ます。これで伝わってくる熱の発生を抑える。

倉庫内(壁や鉄筋)に断熱材を貼る。これで中まで伝わってきた熱をシャットアウト。

思いついたのはこのくらいですかね・・・。

対流

対流とは液体・気体によって熱が移動することです。つまり上で説明した熱伝導の流体(液体・気体)版ですね。エアコンで室内が均一に温度調整できるのはこの対流のおかげみたいです。初めて知りました(笑)

倉庫内では隙間から外の熱気が入ったり、熱伝導で少し説明した倉庫内に伝わった熱が直接空気を温めています。

考えた対策

灼熱の外気の侵入を防ぐため倉庫内の隙間を埋める。ただこれをやると熱気が溜まる恐れも泣。温かい空気は上昇する性質があるので換気扇や上部に換気口を取り付け熱気を排出。あとは、熱伝導で説明した対策をすればオッケーと思われる。

やっぱり倉庫には換気扇の取り付けは急がなければいけませんね・・・

熱放射(熱輻射)

熱放射とは少し難しい言葉が出ちゃいますが放射線(電磁波)によって運ばれる熱です。太陽の光を浴びると温かいのはこの熱放射のせいです。太陽から出た電磁波が真空である宇宙をも乗り越え地球に届きます。ってことは地球の気温ってもしやこの熱放射が原点!?と思ったり(笑)

倉庫では太陽光で温められた屋根・外壁の鉄板が倉庫内へ熱放射を出してきます。なので倉庫内から天井付近に上るとジリジリと熱さを感じたのですね~。

考えた対策

ひたすら遮熱材を使用する。外壁や屋根に遮熱塗料を塗るのも手です。また最も太陽光を受けるのが屋根であるので重点的に屋根内側へ遮熱シートを貼っていくのも効果ありますね。基本的に遮熱シートはアルミ箔やアルミが蒸着されたものが大半です。なんとアルミは電磁波の反射率が非常に高いとの事。なので熱の移動を防げるんですね。

最後に

やはり屋根が最も太陽光を浴びるのでまず取り掛かるのは屋根ですね!そのため天井に貼り付けようと思うアルミ遮熱シートを150m(50m×3本)買ってきました!ロール幅が910cmなので136.5㎡分の遮熱シートです。

遮熱シート50m巻きを3本
アルミ遮熱シート「遮熱エース」

アルミ遮熱シート、いろんなメーカーが商品を出してますね。正直いってどれが一番優れているのかは分かりませんし比較もできないのでコスパ重視で選びました。それぞれの遮熱シートのロールの長さと幅から1ロールでの平米数を算出し、1㎡あたりの価格で比較しました。

そこで選んだのが旭ファイバーグラス社の「遮熱エース」という商品でした。自分は楽天で計算したところ133円/㎡でしたので購入。この手の商品は日によって価格変動が起きていますので購入の際はお気を付けください。1㎡130円程度と思えば安い物ですよね???これを屋根に貼り付けて遮熱、その次に断熱材を下から貼っていこうと思います!!

はたして暑い夏を乗り越えられるのか・・・・。また別の機会に遮熱シート、遮熱塗料、断熱材など実際に作業した際の記事を出しますのでよろしくです!!

余談 幅0.91mについて

今回購入したこのロール幅が0.91mってのが、ザ・建築用資材だなと思いますね~!

皆さんからしたら少し半端と思われるかもしれませんが建築業界の片隅にいるハマケンにとっては見慣れた数字。詳しい話は省きますが建築業界で使われる一種の規格サイズのようなものです。この0.91mと2倍(1.82)、3倍(2.73)・・・・と続く数字はよく出ます。ちなみにハマケンのいる建築業界の中の内装業界もこの数字からは基本的に逃げられません(笑)。壁紙の幅は910cmですし、一般家庭での脱衣所でよく採用される床材が商品規格幅が1.82m。なので家の脱衣所の幅が1.82m程度かそれ以下だったりしませんか???もちろん例外は山ほどありますが(笑)

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