多趣味気味な僕には出来るだけ趣味同士をリンクさせたいと考えています。趣味である陶芸と盆栽、この二つを結びつけるものはやっぱり植木鉢作りですよね!陶芸×盆栽=植木鉢作りの方程式がなり立ちます。自分で作った鉢ですくすくと育つ植物を愛でるのも最高です!
今回はミニ盆栽で使える用の小さめの植木鉢を作ってみたいと思います。ブログにはまだ記事にしたことはないですので初チャレンジ。※ほぼ独学&我流です
植木鉢作りスタート
土練り コネコネ
まずは粘土をしっかりコネコネ。保管してた粘土は水分が抜けてやや固めになってることがあるのでほぐします。よく耳たぶ程度の固さと言われますがここは自分が扱いさすい固さってやつです
しっかり粘土をこねて柔らかさを均等に、中の空気を押し出してないと割れにつながりますのでしっかりとします。
ロクロの上で粘土を叩いて平にします。これが植木鉢の底面になります。多少分厚くても問題ないです。
形成 手動ろくろで形成
底面
次はロクロを回して平に伸ばした粘土を回転させます。
回転している粘土に細い針を当てます。この時は軽く本当に軽く触れる程度でOK。
例えるならレコードの針を乗せるような感覚です。レコードなんて使ったことはないですが笑。
針先は回転方向に向くように寝かして乗せると綺麗に後がつきます。もちろんこの時に絶対に針がぶれないようにしっかり固定してください
円が描けたら周りの粘土は不要なので取り除きます。
底面となる粘土の縁に画像のような跡をつけていきます。これはこの上に側面を立ち上げて行くので接着を良くするためです。このサイズの作品なら特になくても問題ないはずですが一応やります。
立ち上がり
さっそく側面を作っていきます。粘土を手のひらで紐状の物を作っていきます。この時、なるべく均一な太さの方が後々調整しやすいです。
細く伸ばした紐状の粘土を円形の粘土に乗せていきます。ぐるっと一周!この時にさっきつけた切り込みが接着力を発揮します。
円状の粘土と紐状の粘土をしっかり密着していきます。円の外側と内側どちらも粘土をなじませて・・・。一段目は終了!!
あとは紐状の粘土をもう一度作り上に重ねていきます。ここからは自分の好きな高さまでひたすら繰り返します。どんどん立体的になっていきますが、粘土が柔らかすぎたり、紐が細いと自重でつぶれてくるので適度な太さと固さを意識してください。密着させるのを忘れずに!
自分の好みの高さまで積み重ねると次は表面を整えていきます。スポンジや布切れなどで優しく粘土を撫でていきます。画像では化粧用スポンジ?ファンデーションパフ?というものを使っています。ダイソーで販売されていました。これめちゃくちゃもっちり柔らかで気持ちがいいです、ただそれだけです。
ロクロを回転させ、そっとスポンジなどを押し付けると表面が滑らかになっていきます。この時も手は動かさず、ロクロの回転によって表面を擦っていく感覚です。
密着させた箇所が分からないくらいに表面が滑らかになりました。粘土を積み重ねただけなので横から見ると高さが不揃いです。ここからは高さを均一にする作業へ入ります。また細い針の出番です。
ここでも最初に円を描いた時のようにそっと力を入れます。まず自分の好きな高さで針をしっかり持ちぶれないように固定、ロクロを回転させ針先をそっと粘土に当てます。
針先を粘土に強く押し付ける必要はないです。粘土が柔らかいので自然に切れ目が入ります。この時も針先は回転方向へ向けておきます。さらにロクロを回し続けると自然と切れ目が深くなり、指定した高さで切断することが出来ます。ここで手がブレていると高さは均一に仕上がっていません・・・。
一応、本来は弓状の道具で切りそろえるんですが、ここは我流で行きます。
切断面は多少粘土が広がっていますので、再びスポンジや布などを当てて表面を滑らかにしていきます。時には軍手を使って指で挟んで切り口を微調整、鉢の分厚さも指先で感じながら調整。ここでも力を入れすぎず、そっと触れる程度!今までの工程すべてに言えますが力は入れず、ロクロの回転力ですべてを解決していく感じです。
とりあえず、なんだかんだで画像のような形が出来ました。高さも表面も整えました。
これで粘土の形成は終わりです。
半乾きへ
今の状態であると水分が多く粘土が柔らかいので形が崩れる危険性を含んでいます。この後の作業で削る工程がありますがこの柔らかさでは不可能。なので半乾き状態へします。
今回は時間の関係で明日以降の作業になるのでロクロから切り離して寝かします。切り離す道具は画像に映っているような糸を作品とロクロの間に滑り込まします。この時も慎重に、できたてホヤホヤの作品は粘土が柔らかいので形が崩れやすいです。1度で切り離さず2.3回繰り返すと大抵のものは取り外せます。
次の削り作業は半乾き状態でやるので寝かす期間にもよりますがタッパーなどに入れて少しづつ乾燥していくように調整しましょう。翌日作業程度ならラップを軽くかけて次の日まで持ち越したこともあります。
少し裏技ですが、ドライヤーで強制的に半乾き状態までもっていき作業する手もあります。急激な乾燥はひび割れの原因にもつながるので適度にです。熱風を使わず送風という手もアリですね。
削り
いよいよ作品の表面を削っていく作業です。かきべらや陶芸用のカンナを使うのが一般的です。自分はこのかきべらでほぼ仕上げます。
作品の裏側を削り、高台(置いたときに地面と接する足の部分)を作っていく作業に入ります。半乾き状態であることを確認し作品を裏向けてロクロの中心に置きます。すこしロクロを回転させると中心に置けてるか判断しやすいです。ただこの作業めっちゃ難しいです。なかなかロクロの中心に置けませんし、そもそも作品が微妙にズレていると中心に合わすのも一苦労。ここはある程度妥協し、中心を決めます。
中心に置けたら次は、新しい粘土で作品を3点以上固定していきます。これでロクロを回しても作品は動きません。固定するときに作品を中心から動かさないように注意です!
ロクロを回し、形成時に使用した針先で画像のような二重丸を描きます。この二重丸が高台となりますので好みの大きさで描いてください。二重丸の内外を削って立体的に仕上げていきます。
ロクロを回転させ、かきべらをそっと押し当てます。すると粘土が回転によりそぎ落ちていきます。画像の状態はまだ乾燥が足りなく、やや苦戦(笑)。
ここでも重要なのが力を入れすぎない、手をブレさせない!ブレると円の周回軌道がそれるので当然高台もブレていきます。内側と外側を適度に掘り削っていきます。削りすぎて穴が空かないように注意で、心配な方は底の分厚さを計ってからの作業がいいかもしれません。
慎重に作業を進め、しっかりとした?高台が見えてきました。ついでに側面も軽く削るとさらにきれいで滑らかな形状へ近づきます。ここで多少の中心からのズレは補正できます!
必要に応じて内側も同じように削ってもいいでしょう。作業は同じくロクロ中心に置くところから始まります。あとは植木鉢なら必要な水抜き穴を掘っていきます。この時に底裏に自分のサインでも書いておくと出来上がった時に愛着がより湧きます。本当は少しでもかっこよくするためアルファベットでHAMAKENと刻みたかったですが、文字数が多くなるのでカタカナで・・・。
忘れてましたが、植木鉢の高台は水が抜けるように円状ではなく3つもしくは4つの独立した高台ですので出来上がった高台を分断しそれぞれ独立させます。今回は3本足で行きます。
先ほど作った円状の高台をデザインナイフで削っていきます。半乾き状態ですので刃は容易く粘土に入り込み簡単に切り落とせます。ここから足の部分を作り上げていきます。少しずつ切り、削り、削ぎ落していきます。
三つの高台を生み出すことに成功しました!よく見るとデザインナイフが滑りすぎて完全に均等な高台ではないですがグラつくことはないでしょうからOKです!。
これにて形成完了です。
形作りが終わったのでブログその2では自然乾燥後の焼きに入ります。
それでは乾燥するまで~~~~~~~~!
ビオトープ用の作品も作りました↓
無事完成すると小さな植物を植えたいですね。小さな植物も同時に育ててます