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モミジをミニ盆栽へ!自作ミニ植木鉢へ植え替える。手のひらサイズ盆栽への道(紅葉)

植替え後のモミジ 盆栽・植物

冬が終わり少しずつ暖かくなるこの時期。植替え作業の始まりです。今回は、前回で取り木によりコンパクト化に成功した紅葉(モミジ)を陶芸で製作したミニ植木鉢へ植え替える記事です。このブログ「BonGreen」のカテゴリー『陶芸』と『盆栽』の共同製作です。

モミジ(紅葉)を取り木でコンパクトにするお話

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下準備 ミニ植木鉢への工夫

固定用の針金

作ってからしばらく寝かしていたミニ植木鉢を引っ張り出して、裏側の穴から針金を通します。陶芸で植木鉢を作る際はこの針金を通せる程度の穴を空けとくといいでしょう!針金で植物を固定します。

ミニ植木鉢を自作したよってお話

用土 赤玉土 細粒サイズ

ポピュラーすぎる園芸用土「赤玉土」を使いますが植木鉢が拳サイズより一回りも小さい物を使用するので赤玉土のサイズも出来るだけ小さい物を用意します。今回は「細粒サイズ」を採用。大きめのサイズだと小さな植木鉢内に土量を確保出来ず、内部がスカスカ状態になるので!赤玉土はよく使う物なのであらゆるサイズを持っておくと植替えの幅が広がりますね。潰れににくい硬質赤玉土がオススメです。

鉢底ネット 代替品

網戸用補修シート
一般的な鉢底ネットより網目が細かい網戸ネットを使用

ほとんどの植木鉢の底には水抜き穴があります。そのまま土を入れると自然と底から流出してしまい、鉢内から土が消えてしまいます。また鉢底から虫が侵入してきます。そんな事態を防ぐ園芸アイテムが鉢底ネットです。

上の赤玉土の話で書きましたが、今回使用する赤玉土は細粒サイズ、一般的な鉢底ネットでは網目からサラサラっとすり抜けて全く役目を果たせません。なので一般的な鉢底ネットを使わず代替品を用意しました!それは「網戸用ネット」です。自宅にある網戸を見てもらうとわかりますがとにかく網目が細かい!それに厚みが非常に薄いという点から採用しました。ミニ植木鉢に入れられる土の量はごく僅かです。土の量が少ないという事はそれだけ水切れを起こすリスクが高まります。植物的には土の量は少ないより多い方が好ましいのです。出来るだけ厚みの少ない鉢底ネットを使えばそれだけ土を入れることが出来ます。ホームセンターなどで網戸用ネットは数百円で売られていますがあまりにも量が多いので今回は網戸補修シートで代用。Amazonでも手っ取り早く購入もあり、Amazon「網戸 補修」で検索!

鉢底ネットと網戸補修シートの比較
網戸補修シート(左)と園芸用鉢底ネット(右)の比較

画像で見てもらうと分かる通り、補修シートの網目の細かさ!よく使用する鉢底ネットがスカスカに見えてきます。

植木鉢の裏側にネットを固定している様子
植木鉢内に出来るだけ空間を確保するために外面からネットを固定

今回はさらに一工夫して鉢底にネットを置くのではなく鉢底の裏側(外側)から固定して微々たるものかもしれませんが土量を確保するようにしました。

紅葉モミジ 植替え

下準備

ザルで培養中のミニモミジ
取り木後、ザルで育成中のモミジ

まず徒長枝を軽く剪定、この時に不要部分全てを剪定せずに少し残してカット。切り口から枯れ広がらないようにわざと残す作戦です。この技法はYouTubeで勉強しました。

軽く土をほぐしてモミジを引き抜きます。

ひげ根と側根が発達したモミジ
大量のひげ根が生えたモミジ

あれから1年、ザル培養でしっかりとモミジの根(側根、ひげ根)を増やし、力を付けてきました!このひげ根の多さをご覧ください!小さな植木鉢に植える場合、太い根(主根)は邪魔になります。

植物の根には主に2つの役割があって、大きく太い根(主根)は体を支える役目、細くて無数にある根(根毛・ひげ根)は水分を取り込む役目を担っています。

今回は小さな植木鉢なので太い根があると植えきれません。少しでも植木鉢内に土を確保して、枯れないように水分さえ取り込めたらいいので、そのためのひげ根です。ただ体を支えられるほどの太い根が無いのでそこは針金などで固定していきます。

不要な根を切った後のモミジ
ミニ植木鉢に入りきるように根を剪定

せっかく増やした根ですが、このままでは植木鉢に入りきらないので、剪定ばさみでカットしていきます。毎回、植え替えの時に思うのが、この根を切る作業で枯れたりしないかな・・・?ってことです。ですが今まで根の切りすぎで枯れたことはないので、思い切ってどんどん切り捨てていきます。

植替え

ミニ植木鉢に植え替えたモミジの様子
ミニ植木鉢に無事植え替えた写真

小粒サイズの赤玉土を鉢底に薄く入れてその上に少し細粒サイズの赤玉土を入れます。この時に植える植物と鉢の深さを確認しながら土の量を決めていきます。具体的には、最終的に植え替えた時に根が土から出ないように、幹が土の中に埋もれないような水準です。

土の量が決まれば植物を置いていきます。根を均等に広げ、邪魔になる根があればここでもカットして調整します。そして、あらかじめ鉢底から通していた針金で植物を固定していきます。あまり強く固定しすぎると植物を傷め、最悪の場合枯れたり、根や幹の成長により針金が食い込む恐れが出てきます。なので針金を軽く捻って固定します。

しっかり固定したらあとは土を入れていきます。この時に元肥を入れておくと後々の植物がしっかりと成長していくでしょう! ただし植物の状態を見て判断しましょう。元気がない時はやめた方が無難です。おすすめの元肥は「マグァンプK」です。

竹串や割り箸などで土を押し込み、植木鉢内(根の裏側)に土を詰めていきます。

後はジョウロで優しく水をかけたら植え替え完了です。

維持管理

ミニ植木鉢は水切れを起こしやすいです。なので頻繁に水やりが必要になります。夏は特に忙しくなりますね。水切れ対策として土を覆うようにミズゴケを置いておくのもアリです。しばらく水やりが出来ないときは、浅いトレーのような物に水を入れてその中に植木鉢を置く方法もあります。かってに鉢底から水を吸い上げて行くのでしばらくは水切れを防げますがやりすぎは根腐れを起こす可能性もあるのでほどほどに。

終わり

秋に色づく美しいモミジ!庭に植えるのもスペースや管理的に大変だし、通常の鉢植えだと場所を取りますが、このミニ植木鉢を使ったミニ盆栽なら問題無し!秋の紅葉が楽しみです!皆さんも小さくて可愛い盆栽を作ってみましょう!植木鉢から作るとより愛着が湧きますよ!

植替え後、無事に葉が開いてきたので植え替えは成功です。来年あたりはもう一回り小さな植木鉢に植え替えたいです。

来年植え替え予定の植木鉢と無事に芽吹いてきたモミジ
植え替え1週間後、無事に葉が開いてきたので植え替えは成功です。

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