幹を太くするために数年前から犠牲枝を伸ばしているクロマツ。今回は犠牲枝の剪定と植え替えを行っています。ちなみに今回扱うクロマツは学生時代に岡山のとある公園で拾ってきた少し思い入れのあるクロマツです。
犠牲枝を剪定し画像内の赤丸部分で盆栽らしくしていきます。
犠牲枝のカット!
とりあえず犠牲枝を切り飛ばします。この選定時にハサミで切っても良いのですが自分は又枝切りを使用しています。これを使用することにより枝の切り口が直線ではなく、凹みのある断面になります。
画像を見ると少し分かりやすいと思い掲載しておきます。左がハサミを使用して切り口が直線の物、右が又枝切りを使用して凹んだ切り口の物。ややピントがずれていていますが・・・。
断面を凹ませる事で、切り口が再生し塞がるスピードと奇麗さに差が出てくるとの事。公園や並木道で剪定された枝が再生されているのを見たことありますよね?切り口周囲から盛り上がり塞がっている樹です。参考に公園で撮影した切り口再生中の写真を載せておきます。
切り口が直線であると完全に塞がった時、コブのようになりますが、中心部が凹んでいると奇麗に塞がります。断面の大きさによりますが完全に塞がるまでにかなりの年数がかかりますね
クロマツの植え替え
根の剪定
駄温鉢で数年育成したクロマツ、根が張りすぎていてなかなか抜けませんが、裏側から押し出し何とか引き抜きます。鉢の形状に根がびっしりと伸びていますね。よく見ると菌根菌がびっしりと付いていて白くなっているのが確認出来ます。健康な証拠です。
根をほぐし、バッサリと根を切り落としていきます。将来的に小さくて浅い植木鉢に植えていきたいので太い根や下方向へ伸びている根を除去していきます。
かなり根を切りすぎてしまいましたが大丈夫でしょう・・・!クロマツは丈夫な木ですから。大丈夫と信じて植え替えていきます。
植え替え
用土は倉庫に大量に余っている赤玉土とボラ土をブレンドして使用していきます。
植え替え時にマグァンプK(Amazon商品ページ)も一緒に投入!しっかり周囲を土で覆っていき、根の下に隙間が出来ないよう割りばしなどを使って土を押し込んでいきます。木を支えるほどの根が無いので下から針金で固定して倒れたり抜けたりしないようにします。
植え替え後はしっかり水を与えて春を待ちます。枯れずにしっかりと成長して立派な盆栽になることを願います!!