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【陶芸焼き入れ】陶芸で手のひらサイズのミニ盆栽植木鉢作り その2焼いて完成

1円玉との大きさ比較した植木鉢 陶芸
ミニ盆栽鉢を1円玉と並べてみた

この記事は形成が終わり乾燥後の作業になります。それ以前の工程記事は↑ここでは焼いていく工程を紹介です。

さて、粘土形成も終わり数日自然乾燥させました。それがこちら。同時に4つほど作りました。

手のひらサイズの植木鉢たち
手のひらサイズの陶芸植木鉢

水分が抜けて白っぽくなっています。また重量も軽くなっていますね。乾燥の際に収縮によるひび割れ等も確認できないのでとりあえずは順調です。この後は2度ほど焼く(素焼き・本焼き)工程が残っていますのでこのブログに記録を残していきます。

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やすりがけ

完全に硬化した後に作品を見ると表面がざらざらしているのが分かります。他にもやや分厚かったり凹凸があるので紙やすりで整えていきます。

ミニ植木鉢なので外側を削って全体の大きさをコンパクトにしたり、逆に内側を削って内容量を確保したりと考えながら研磨します。

紙やすりの最初は小さい数字(♯60、♯80など)の番手から使用し徐々に数字を上げていきます。すると最終的に奇麗な表面に出来ます。

自分は陶芸サークルの先輩から紙やすりがけは素焼き前と教わりましたが、我流で素焼き後に耐水ペーパーで研磨することも

電気窯

世の中には薪で焼く窯もあるようですが、自分は見たこともありません。電気窯で焼きます。

素焼き(約700℃)

電気窯に表示された700℃の温度
素焼きは700℃

電気窯に作品を入れ、設定メニューで素焼きを選択!あとは焼きあがるまで他の趣味へ没頭です。

素焼き後のミニ植木鉢
素焼き後

素焼き状態はよく吸水性、通気性も抜群なのでこのまま素焼き鉢として使うのもいいですね!植物の育成には最高の植木鉢です。

釉薬

小さな植木鉢なので釉薬を付け過ぎないように慎重に作業です。自分はこの工程が一番苦手で失敗します。

沈殿している釉薬を混ぜている
釉薬の準備 画像は織部

まず、使う釉薬を決めたらよくかき混ぜます。底に泥のように沈殿しているものが均一になるように。ここが肝心でうまくかき混ぜていないと狙い通りの色が出ないこともあります。

作品の大きさや形によって釉薬の付け方は変えますが今回は小さなモノなので釉薬の中に沈めていきます。調理道具の網を使って作品を沈めていきます。こうすることによって釉薬に指の跡が残りません。逆に残すのも面白いですけどね!

網で作品を釉薬に付けると指の跡が残らない
レモンマット釉薬

釉薬は本焼き後ガラス質になり作品の通気性吸水性はなくなります。なので植木鉢の内側、つまり土が入る場所には釉薬をかけません。植物も根で呼吸してますからね!

そこ穴を指でしっかり塞いでから沈めると植木鉢の中は釉薬が付かずに外側だけ塗れます。また高台などは釉薬をつけて焼くことは基本できません。電気窯の棚板と釉薬でくっつきます・・・。もし付いてしまっても濡れ雑巾でしっかり擦ると釉薬は取れるのでやり直しが可能です。

ちなみにこの↑の画像の釉薬はレモンマット釉、初めて使いますので仕上がりが楽しみです!

注意点ですが釉薬をつける前に作品についている粉をよくふき取っておくと釉薬がすこーしきれいに付きますね。

釉薬を付けてみた状態
左から金茶結晶、ワラ白+金茶、レモンマット、黒マット+ワラ白

4つの植木鉢は全て別の釉薬を使ってみました。左から金茶結晶、ワラ白+金茶(飛沫)、レモンマット、黒マット+ワラ白(飛沫)

この飛沫のように釉薬を飛ばしてつけるのは専用の道具があります。息で吹き飛ばしてかける道具です。自分は食器でもない物をくわえるのがアレだったので、歯ブラシで代用。歯ブラシに釉薬をつけ、指で毛をはじくといい感じに釉薬が飛んでいきます。仕上がりがきれいかはお楽しみです。

電気窯に入れる前に高台に釉薬が着いていないのかしっかり確認しておきます。高台と窯底が溶けて固まった釉薬で取れなくなります。

本焼き(1200~1300℃)

本焼き開始 温度は1230℃
1230℃にセット

素焼きよりさらに高温で焼き入れします。今回は1230℃にセット(A-5)このくらいの温度でないと付けた釉薬がガラス質にならないみたいです。プロは粘土や釉薬によって温度を変えるようですがあくまで趣味レベルなので毎回同じ1230℃です。

完成

制作したミニ植木鉢
望んでいた通りには釉薬発色せず

んんんんん・・・・。望んでいたような発色はしませんでしたがとりあえず完成しました。本焼き前の状態と比較すると控えめで地味な発色になりました。もう一度確認ですが、左から左から金茶結晶、ワラ白+金茶(飛沫)、レモンマット、黒マット+ワラ白(飛沫)です。で見返してみるとワラ白が白くならずに透明になっている!?まさか間違えて透明釉をかけてしまったか・・・?ワラ白と金茶結晶の組み合わせはワラ白が透明になったことにより、金茶が不自然に目立ちます。

写真では分かりにくいですが、黒マットとワラ白の組み合わせは・・・ワラ白の存在感0です。黒マットがテカリ黒になった程度の変化しかありませんでした。

グレー土を使用した影響かもしれませんがレモンマットは想像より濁った色合いに・・・。とまあ思い描いた100点満点の発色はできませんでしたがこれはこれで味がある

1円玉との大きさ比較した植木鉢
ミニ盆栽鉢を1円玉と並べてみた

最後にミニ盆栽鉢たちの集合写真を撮影。これが今年の現時点で制作したミニ植木鉢。大きさが少し分かりやすい様に1円玉と撮影。どうしても1円玉を立てて取りたかったので耐震ゲルマットを応用(笑)。世の中には小さな小さな植木鉢を「豆鉢」と呼ぶ人もいるようで、この作品は豆鉢の仲間入りは果たせるのかどうか分かりませんがもっと小さなミニ植木鉢及び豆鉢を目指していきたいです。

釉薬の仕上がりは焼き上がり窯を開けるまで分かりませんが、そこが面白味でもあります。少しずつ釉薬のクセを覚えていき作品の質向上に努めていきたいです。

春になれば植え替えたいっ!!!豆鉢づくりと同時にそれに植えられる植物も育ててますよかったらそちらもどうぞ!!

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